子宮がん検診や妊婦健診だけではなく、日頃から産婦人科の受診のきっかけは色々とあります。
例えば…
- ◆ 思春期では、初潮は来たか、生理のトラブルはないか。
- ◆ すぐにご結婚や妊娠を控えていなくとも、将来の妊娠に備えて婦人科の病気*1がないか、あるいは風疹抗体は持っているか*2、など一度はチェックしてみましょう。
- ◆ 生理痛がひどいけど放置している。
子宮内膜症による生理痛の場合、将来不妊の原因になることがあります。
状態によっては手術治療が必要になる場合、また内服薬で治療をする場合があります。 - ◆ 更年期障害で日常生活がつらい…。
- ◆ おしっこの回数が多い、尿意を我慢するのが大変。
女性の各ライフステージに生じる種々の健康上のトラブルに幅広く対応いたします。当院では、下記のような症状やご相談をお受けしております。また、専門の医療機関での検査や治療が必要と判断された場合、連携医療機関へご紹介いたします。
なお、「分娩」 および 「乳がん検診」 は行っておりません。
- *1:妊娠して産婦人科の診察を受けた時に、子宮筋腫や卵巣腫瘍が見つかる事が時々あります。
- *2:風疹抗体を持っていない、あるいは抗体価が低い場合など、妊娠初期の風疹感染で赤ちゃんに先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。妊娠する前の風疹ワクチンの接種が母子感染を予防します。
子宮がん検診(子宮頸がん、子宮体がん)
定期的に検診を受けることで、「子宮頸がん」の前段階で発見され子宮を摘出せずに治療が可能となります。20代の早い時期から、積極的に定期検診を受診しましょう。コルポスコープによる子宮がん精密検査も行っております。また「子宮体がん」は閉経前後に多くみられます。この時期に不正出血があれば、婦人科を受診してください。
当院では、那覇市の子宮がん検診(個別検診)を行っています。該当年齢の方は、受診券と保険証をご持参の上、受診ください。那覇市以外の県内で発行されるクーポン券もご使用できます。
市の子宮がん検診は年度末に混み合います。余裕を持って受診の予定をたてましょう。
子宮頸がんの原因となる「HPV(ヒトパピローマウイルス)」検査も行っております(自費)。
月経異常(月経不順、月経困難症、過多月経など)
子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科の病気が隠れていることがあります。量が多く長引く場合は貧血の原因にもなります。またストレスなどでも生理不順になることがあります。生理のトラブルがある場合、一度は婦人科の診察を受けましょう。
不正出血
子宮頸がんや子宮体がん、頚管ポリープ、子宮筋腫などの可能性があります。また妊娠初期にも異常出血をおこすことがあります。早めに受診しましょう。
思春期相談
この時期も生理のトラブルや不正出血、性感染症の心配など婦人科の問題は起こります。また摂食障害も起こりやすい時期です。
避妊相談
低用量ピルの処方、緊急避妊のご相談を受けています。
更年期障害
発症する年齢や症状には個人差があります。典型的な症状は、いわゆる「ホットフラッシュ(顔のほてり、のぼせ)」、発汗、動悸、めまい、イライラ、情緒不安、抑うつ気分などがあります。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
骨密度測定
将来の寝たきり防止のため、ご自身の骨の状態を確認しましょう。極端なやせ状態や閉経後の女性ホルモン減少が、骨粗しょう症の発症リスクとなります。
排尿障害(尿のトラブル)
残尿感や尿の回数が多い、尿失禁(尿もれ)など
性器脱
子宮が下がってきた感じ、尿が出にくい、何か触れる、などの症状があります。